世界の貿易事情を知って、世界経済を読み解く

世界経済を知るために分かっておかなければならないことの一つに、貿易があげられます。世界の国々は様々な商品を輸出入していて、それによって国民の生活を豊かにしています。世界経済はこの貿易にかなり影響されているので、お金の流れを知るためには貿易について知っている必要があるでしょう。現在の貿易が世界ではどのようになされているのか見ていきましょう。


自由貿易の推進

現在世界の貿易について取り組んでいる一番大きな組織はWTO(世界貿易機関)です。この機関が推進しているのが貿易の自由化です。経済学で主流となっているのが、価格や物流は市場にできるだけ任せれば、適正なものになるという考え方です。よく「神の見えざる手」と表現されますが、市場が正常ならば何もしなくても調整されるというものです。さらに、市場を開いて貿易を活発化させれば、それぞれの国の経済が発達するというのもかなり普及した考え方です。
これを推進させるためにWTOでは、基本的に貿易の自由化をどんどん進めようとしています。関税や補助金などを極力なくし、全ての国の間で自由に貿易がなされるように取り組んでいるのです。


世界貿易の現状

実際にはほとんどの国で必要な品目に関税をかけたり、補助金を給付したりすることで国内の産業を守っています。外国の産業と比べてあまりにも競争力が弱い産業は、自由貿易をするとたちまち破綻してしまうのです。
しかし、ある特定の国の間でだけそのような障壁を減らそうとする協定はたくさん結ばれています。FTA(自由貿易協定)や、EPA(経済連携協定)などが代表的なものです。二国間だけでなく、NAFTA(北米自由貿易協定)のように多国間での自由貿易の強化、経済の連携をするための協定もあります。現在日本が加盟するかどうか議論されているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)や、EU(欧州連合)などもそのような機能を含んでいます。そのような協定が様々な地域間で結ばれて、現在の貿易が成り立っているのです。