貿易、経済に取り組む国際的な組織を理解しよう

現在世界的な貿易、経済に関して様々な取り決めをしたり、経済的な支援をしたりしている組織は大きく分けて3つあります。WTO(世界貿易機関)と、IMF(国際通貨基金)、そしてIBRD(国際復興開発銀行)です。今の世界の経済状況の把握のためには、これらの組織について学ぶ必要があります。簡単に見ていきましょう。

設立の背景
WTOの前身機関であるGATTと、IMF、IBRDの設立の背景には、第二次世界大戦後の世界の安定というものがありました。これを理解するためには、第二次世界大戦も含めて大きな戦争の原因には、経済状況の悪化が大きな部分を占めていることが多かったことを知っておく必要があります。ある戦争で敗戦した国が戦勝国から多大な賠償金を求められるということは珍しくないことだったのですが、これをきっかけに敗戦国の経済が逼迫して、不満が他国に向けられ、戦争が始まってしまうということがしばしば起こったのです。第二次世界大戦の時のドイツもちょうどこのような状況でした。
そのような事態に陥らない為に、大戦後に経済が成り立たなくなるような国をつくらないようにし、再び戦争が起きないようにすることが、先述した3組織の設立の大きな目的でした。

それぞれの組織の役割
WTOは、その名の通り世界の貿易に関して様々なルールを作り、正常な貿易がおこなわれることを目指した機関です。自由貿易を推進することを大きな課題としていて、多くの国が加盟しています。
IMFは、通貨と為替相場の安定を目的としています。加盟国が経済的に逼迫した時に融資を行って、経済の安定化に寄与しようとしているのです。
IBRDは、第二次世界大戦で疲弊した国々に復興資金を援助するために設立されました。現在は開発途上国への援助が主な業務となっていて、世界経済を良くするために活動をしています。

それぞれ業務が重複するようなところも出てきますが、だいたいこの3組織で世界経済、金融を安定化させようとしているのです。